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セミナー

物流DXセミナー

スマホを活用した集荷業務のDX

※1月のセミナーはこちらから

臨床検査会社であるA社は、顧客である病院施設から検体を集荷し、ラボラトリーへ搬送、その後検査結果を顧客へ伝達するサービスを手がけています。 1人の集荷員が1日15~25軒のクリニックを巡回し、検体を受領、その後検査機関へ搬送する必要がある上に、 厳格な軒先条件の遵守や、緊急の差し込みの集荷対応なども現場メンバーのアナログ業務に依存していたため、現場業務の負荷が高い状況でした。 今後のビジネス規模拡大に向けて、人手に頼らない業務を構築するためにもデジタル技術による支援が必要な状況でした。

事例のポイント

Point1

課題:手作業と紙の多さ
解決:スマホアプリ化&ワークフロー化&ペーパレス化

業務で求められる帳票類(車両管理表や検体受領・搬送作業日誌 等)を紙で管理していたため、帳票作成と上長への報告に多大な業務工数がかかっていました。 これらの帳票をスマホアプリの入力データから自動作成を可能にし、また、その承認・確認ワークフローもアプリにて完結する事を実現しました。 これにより、業務工数削減はもちろんのこと、これまで見えなかった情報がデータ化され一元的に管理可能になりました。

Point2

課題:厳格な軒先(納品先)条件
解決:業務コスト見える化による営業改革推進

アプリから収集した集荷実績データと、基幹系システムの顧客情報を組み合わせて、顧客別の原価と収益の可視化を実現しました。 その結果、原価・収益データに基づく業務プロセス改善に加えて、顧客別の営業施策(例:1日の集荷回数変更、集荷時間指定の変更等のサービスレベル変更)の推進ができました。

Point3

課題:ヒト依存の業務と軒先ルール
解決:ナレッジのデータ化/一元管理による「誰でも出来る化」の実現

契約に規定されていることから、顧客特有の依頼事項(駐車位置等)の不文律まで、顧客ごとの業務ルールを即時のデータ化と、閲覧・更新を可能にしました。 これにより、紙媒体で記録していた顧客情報の管理工数削減と、複数のメンバーで1顧客を担当することが多い本業務のナレッジ共有を実現しました。

Point4

課題:ルート配車+リアルタイム配車
解決:自動配車+差込み配車システム化

人手かつ経験で運用されていた配車ルートを2パターンに集約し、標準化することでシステムによる自動配車を実現しました。 (2パターン:①ルート毎の曜日別配車パターン、②日単位でのルート別配車パターン) また、予め計画された配車にない軒先の集荷依頼があった場合には、配車担当者が差込みを行うべき最適なコースを選択可能とし、担当者へ集荷依頼がアプリ通知される機能を実現しました。 数タッチで登録可能とすることで、ベテラン配車担当でなくても急な差し込み依頼に迅速に対応できる機能としました。

まとめ

医療関連で求められる厳しい基準にも耐えうる報告資料のペーパレス化を実現しました。 ペーパレス化の実現と共に、スマホアプリから登録されるデータの蓄積による物流原価と顧客別収益の見える化も実現し、営業改革も推進することができました。 またノウハウをデータ化・一元管理することで、属人的な業務からシステム支援による「誰でも出来る化」を実現し、現場の人手不足解消にも貢献しました。

事例セミナー開催概要

日時 2022年 2月28日
会場 WEB
参加費 無料
主催 シーオス株式会社
資料

アンケートにご協力頂いた方は討議資料をダウンロードすることができます。

https://forms.gle/MidFp4yFxCLayAwh7